「アニメ定量分析」の定量部分の補足 その2
SPA!で連載中の「アニメ定量分析」はDVD売上枚数について作品ごとに語る内容であった。
大森貴弘監督+ブレインズ・ベース制作作品である,『バッカーノ』,『夏目友人帳』,『デュラララ!!』が後発の作品ほど売上枚数が多くなるというグラフは,制作チームのブランド化の例として参考にしたい。
ノイタミナのDVD売上枚数についてはORICON BIZのデータをもとにしたグラフを以下に示す。2009年12月までに発売されたノイタミナ作品で売上枚数が判明している巻について平均売上枚数を示している。『Paradise Kiss』『働きマン』『西洋骨董洋菓子店〜アンティーク〜』はORICON BIZの週間売上枚数ランキング100位までに入らなかったためにデータがない。
『怪〜ayakashi〜』からのスピンオフ作品である『モノノ怪』がノイタミナでは最も売れた作品である。*1
Googleトレンドのチャートから見ると,『海月姫』はすでに放送の終了した『デュラララ!!』と同程度であり,『モノノ怪』の2倍以上売り上げるのは非常に難しいのではないだろうか。
『青い花』は個人的に好きな作品であり,『放浪息子』を「ヒットさせて『青い花』の2期を作りたい」*2という山本プロデューサーを心から応援したい。