TwitterとGoogle検索

マチ★アソビでTwitter検索で声優の影響力について測っていた。Twitter検索は企業向けサービスだと月額10万円とかかかるので,簡易的にYahoo!のリアルタイム検索でやってみる。『Re:ゼロから始まる異世界生活』をキーワード「Reゼロ」でTwitterの時系列30日分をみると以下の図となる。

TVアニメの場合1話が最も言及数が高くその後減少していくが,Reゼロは減少率の小さい,つまり安定した人気を維持しているという分析であった。例えばキズナイーバーは回を重ねるごとに言及数が減ってきている。

ただしマチ★アソビでは作品単位での言及数の相対的な減少についてでしか語っていないが,作品ごとの言及数の違いをみると,Reゼロの4/19が4527件,キズナイーバーの5/9が4596件と絶対数ではキズナイーバーがまだ上回っている。

公式サイトがTwitterハッシュタグを決めて言及数を増やそうとするのは,商品化やイベント企画する側の売り込みしやすさに繋がることがわかった。そして商品化やイベントが行われたときに言及数が増やして作品の知的財産としての価値を高めようとしているのだろう。ただし,DVD/BDやその他タイアップ商品の売上とTwitterでの言及数との関連については不明である。

声優のTwitter時系列で安定した人気があるとされていたが,まずフォロワー数はよほどのことがないかぎり減少することはないので,フォロワー数が増加しているだけでは意味がなく,急増した時点でのイベントの影響を考える必要があるというのは納得のいく話であった。そういう点でTwitterに反映されやすいイベントとそうでないイベントがあるのかもしれない。
Googleトレンドで「高野麻里佳」「高橋李依」で過去12ヶ月を分析すると以下の図となる。同じイヤフォンズの二人だがトレンドは一致しない。

声優の場合はアニメに出演することで声優自身の知名度を高め,それによって声優そのものに求心力が働くようになれば,スマホゲーム等に起用されるようになると考えると,声優の場合はTVアニメからゲームへの影響力の方向性があるように考えられる。スマホゲームのCMにキャラクターごとに声優名が表記されることはそれを証明している。

Twitterは実況向けで,Googleが探索向けだとすると,TwitterGoogleでは微妙な違いが起こりうる。Twitterはすでに知られているひと,Googleは関心を引いたひととすると,初期はGoogleTwitterよりも多く,その後検索した者の中でファンになった者がTwitterで言及するようになる。それによって今度はTwitterからGoogleへの影響が増えていくのではないだろうか。「安定の」という敬称がつくには,TVアニメでの出演だけでは無理で,イベントの出演等声優個人が取り上げられる機会が定期的にないと難しいだろう。